「短所・欠点 」英語のニュアンスの違い
weakness, shortcoming, fault, disadvantage, cons

「短所・欠点」を意味する英語も weakness, shortcoming, fault, disadvantage, cons など様々です。 日本語にすると同じ意味でも、英語では細かいニュアンスの違いで表現が大きく変わります。 一つ一つの英語のニュアンスの違いを理解して、ネイティブの感覚に近づきましょう。

目次

単語 ニュアンス
weakness 弱み
shortcoming 性格上の欠点(カジュアル)
fault 人や物の欠点(カジュアル)
disadvantage 不利な点
cons 反対意見

/ ˈwēknəs/

  • 名詞

ニュアンス

弱み

解説

weaknessは「短所・欠点」を表す一般的な単語です。
特に、弱みというニュアンスを表します。その人が他と比べて苦手な部分や短所となる点を示します。strengthの対義語となるため、「strengths and weaknesses(長所と短所)」とセットで使われることもよくあります。
また、weaknessはweak pointというフレーズでも代替されます。どちらも弱みを表す単語として、覚えておくと便利でしょう。
weaknessかweak pointは非常に一般的であり、様々な場面で使われますが、特にビジネスシーンでの使用が多いでしょう。

noun
the state or condition of lacking strength:
a quality or feature regarded as a disadvantage or fault:
a person or thing that one is unable to resist or likes excessively:
ー オックスフォード英英辞典より引用

weakness の対義語

strength : 強み

例文

What are your strengths and weaknesses? - At a job interview

貴方の強みと弱みはなんですか?ー就職面接にて

She dared not cry or show any sign of weakness.

彼女は敢えて泣いたり、弱みを見せたりしなかった。

/ ˈSHôrtˌkəmiNG/

  • 名詞

ニュアンス

性格上の欠点(カジュアル)

解説

shortcomingは「短所・欠点」を表す単語です。
そのニュアンスとしては性格上、性質上の欠点を指します。ある人の性格上の欠点や、組織における特定の性質の欠点等を挙げる時に使います。
細かい意味合いとしては、weaknessとほぼ同じですが、shortcomingはよりナチュラルな表現とされています。そのため、日常会話ではshortcomingの方がよく使用されます。
単語としてのカジュアルなイメージから、オフィシャルなシーンでは、weaknessを使った方が無難でしょう。
※shortcomingは通常shortcomingsと複数の形で使われます。

noun
(usually shortcomings) a fault or failure to meet a certain standard, typically in a person's character, a plan, or a system:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

Danny was painfully aware of his own shortcomings.

ダニーは痛いほど自身の欠点に気づいていた。

The shortcomings of the PMS (personal management system) of our company are so clear.

私たちの会社の人事管理システムにおける欠点は明白だ。

/ fôlt/

  • 名詞
  • 他動詞
  • 自動詞

ニュアンス

人や物の欠点(カジュアル)

解説

faultは「短所・欠点」を表す一般的な単語です。
ニュアンスとしては欠点を指します。人の性格に限らず、組織や慣習、機械において欠損している点を表す際に使用します。
shortcomingよりも広く、様々な物事を対象に使用されます。
そのため、より軽い欠点、よりカジュアルなイメージで使われることが多いです。
ただ、faultという単語自体は「That's my fault.(私のせいです。)」というように「過失」の意味合いで使われることが多いため、前後の文脈などに注意する必要があります。
また、faultやshortcomingは「The trouble (problem) with someboy ~」というフレーズでも代替されることがあります。

noun
An unattractive or unsatisfactory feature, especially in a piece of work or in a person's character:
a break or other defect in an electrical circuit or piece of machinery:
a misguided or dangerous action or habit:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

I'm not trying to look for people's fault, but a strong point.

私は人の欠点ではなく長所を探そうといている。

It's important to understand your fault to improve yourself.

自信を成長させるためには自分の欠点を理解することが重要である。

/ ˌdisədˈvan(t)ij/

  • 名詞
  • 他動詞

ニュアンス

不利な点

解説

disadvantageは「短所・欠点」を表す一般的な単語です。
特に、不利な点というニュアンスが強いです。物事において他と比べて劣っている点や、デメリット等を表します。
「demerit(デメリット)」も同じ意味を表す英単語ですが、堅い表現であり、日本で使用されるほど英語では使われていません。
また、disadvantageは人に対しては使わないという点に注意が必要です。
disadvantageの言いかえとして、''down side''もよく使われます。意味合いはほとんど同じですが、以下の様に対比されたセットで使わなければ混乱を招くため注意が必要です。


  • 「advantage(メリット)」⇔「disadvantage(デメリット)」

  • 「up side(メリット)」⇔「down side(デメリット)」

disadvantage、down sideは非常に一般的でシーンを問わず様々な場面で耳にするでしょう。

noun
an unfavorable circumstance or condition that reduces the chances of success or effectiveness:
ー オックスフォード英英辞典より引用

disadvantage の対義語

advantage : 利点

例文

I think there are some big disadvantages of marriage.

私は結婚には大きなデメリットがあると思うよ。

My house is so tiny, and it has the further disadvantage of facing north.

私の家はとても小さく、北向きに面しているという更なる欠点がある。

/ känz/

  • 名詞

ニュアンス

反対意見

解説

consは元々「con-(~に反対して、~を否定して)」という意味を表す「prefix(接頭辞)」からきています。
そのため、ニュアンスとしては反対意見、悪い点を表します。何かについてそれを反対する立場を示すため、不利な点やデメリットを表すdisadvantageとは異なった意味合いを持ち、使用するシーンはやや限られるでしょう。
ビジネスやアカデミックな場面での使用が多く、特に「pros and cons(賛成意見と反対意見)(又は賛否両論)」というセットで使われることが多いです。
上記のセットとして覚えておくと、オフィシャルなシーンで活かすことが出来るでしょう。

noun
(con)
a disadvantage:
ー オックスフォード英英辞典より引用

cons の対義語

pros : 賛成意見

例文

Let's go over the pros and cons.

良い点と悪い点を検討してみよう。

Why don't you weigh the pros and cons first?

まず良い点と悪い点を比較してみたらどう?

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