「協力 」英語のニュアンスの違い
collaboration, cooperation

「協力」を意味する英語も collaboration, cooperation など様々です。 日本語にすると同じ意味でも、英語では細かいニュアンスの違いで表現が大きく変わります。 一つ一つの英語のニュアンスの違いを理解して、ネイティブの感覚に近づきましょう。

目次

単語 ニュアンス
collaboration 組み合わさって、新しいものを生み出す
cooperation 共通したゴールを持つ両者がお互いを補う

/ kəˌlabəˈrāSH(ə)n/

  • 名詞

ニュアンス

組み合わさって、新しいものを生み出す

解説

collaborationは日本語「コラボレーション、コラボ」でも知られているように、「協力」を表す単語です。
英語における、ニュアンスも日本語のそれと似ています。
collaborationでは、組み合わさって、新しいものを生み出すというニュアンスを含みます。「協力」の先にプラスαの効果が期待できる、というイメージです。
元々は、科学や芸術などの領域でよく使われていた単語でしたが、近年はどんな分野でも使用される傾向にあります。
ただ単語の特質上、個人同士ではなく組織(団体)×組織(団体)が多いでしょう。また、オフィシャルなシーンで使用されるケースが多いです。

noun
The action of working with someone to produce or create something:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

This research is in collaboration with ABC University.

本研究はABC大学の協力の元、行われました。

This highway is a collaborative project with JICA.

この高速道路は、JICAとの協働によるものです。

/ kōˌäpəˈrāSH(ə)n/

  • 名詞

ニュアンス

共通したゴールを持つ両者がお互いを補う

解説

cooperationは「協力」を表す単語です。
collaborationと比較して、どちらかというと何か共通したゴールを持つ両者が、足りない部分を互いに補うというニュアンスを持ちます。そのため、日本語の「協力」のニュアンスに近いのはこちらのほうでしょう。
cooperationでは、個人×個人の場合もあり、collaborationよりも広義で使われることが多いです。
日常会話などでも、以下のような表現をよく耳にします。
「Thank you for your cooperation.(ご協力どうもありがとう。)」
collaborationとcooperationどちらも、「co(共同の、相互の)」を接頭に持つことからも、「協力」のニュアンスをイメージできるでしょう。しかし、「協力」を表すフレーズは他にもいくつかあり、以下に例を載せます。
woek together, work side by side, join forces, go along with, back up, stick together, uphold
上記以外にも、文脈などによって様々な言い方で「協力」のニュアンスを表すことができます。
※スペルや発音が似ている「corporation(法人、会社)」は全く別の意味を表す単語なので、注意が必要です。

noun
the process of working together to the same end:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

I got a prize, thanks to your cooperation. The enemy of my enemy is my friend.

君の協力のおかげで賞をもらった。敵の敵は味方、とはこのことだね。

This downfall is because of the lack of cooperation between two countries.

今回の失脚は、両国の非協力的な姿勢に原因がある。

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