「考える 」英語のニュアンスの違い think, consider, believe, guess, reflect, take into account
「考える」を意味する英語も think, consider, believe, guess, reflect, take into account など様々です。
日本語にすると同じ意味でも、英語では細かいニュアンスの違いで表現が大きく変わります。
一つ一つの英語のニュアンスの違いを理解して、ネイティブの感覚に近づきましょう。
目次
単語
ニュアンス
think
一般的な意味での「考える」
consider
物事をよく考える
believe
そうだと思う(思いたい)
guess
口語的なシーンでの「考える」
reflect
既にある事象を踏まえた上で考える
take into account
一つの軸として考慮に入れる
think
/ THiNGk/
名詞
他動詞
自動詞
ニュアンス
一般的な意味での「考える」
解説
thinkは一般的な「思う」「考える」の意味です。 口語においても、最も使用頻度の高い単語の一つであり、「I think~, I don't think~」という言い出しによって始まる会話は多いです。 あまりに一般的なため、日本語での「考える」「思う」よりも確定、断言などのニュアンスの際も「I think~」とつく事もあります。例えば 「I think you're right!(正解!)」 一方で、thinkを意味合いを込めて言う場合では、 「I'll think about it.(まあ考えておきますよ。)」において、時として断りのニュアンスを含むこともあります。
verb [with clause] have a particular opinion, belief, or idea about someone or something:
verb [no object] direct one's mind toward someone or something; use one's mind actively to form connected ideas: (think of/about) take into account or consideration when deciding on a possible action: (think of/about) consider the possibility or advantages of (a course of action):
ー オックスフォード英英辞典より引用
例文
I think what you did to him isn't acceptable.
あなたが彼に対してやったことは許容できないと思うよ。
I was thinking to get an opportunity to discuss next project with you.
次回のプロジェクトについてあなたと話し合おうと考えていました。
consider
/ kənˈsidər/
他動詞
自動詞
ニュアンス
物事をよく考える
解説
thinkに対して、considerは熟考の意味が強いです。 そのため、カジュアルに聞こえるthinkに対してconsiderはビジネスシーンでの使用が多く、様々な角度から事象を「考える」というニュアンスになります。 また、take into accountともニュアンスとしては似ており、「考慮する」と訳されることもあります。
verb [with object] think carefully about (something), typically before making a decision:
ー オックスフォード英英辞典より引用
例文
I am considering him for a supervisor.
私は、彼をスーパーバイザーの役職に就かせようと考えています。
We must consider whether that information will be trustworthy.
その情報が信用できるものかどうか考えてみなければならない。
believe
/ bəˈlēv/
他動詞
自動詞
ニュアンス
そうだと思う(思いたい)
解説
意味合いはthinkに近いです。 believeは元々「信じる」という意味があり、「信頼する」「存在を信じる」等と訳されることもあります。そのため、願いや信頼の気持ちを込めてbelieve「考える」を使用します。例えば、 「Will he come here in this evening?」(彼は今夜ここに来るでしょうか?)-「I believe so.」(そう思うよ。) といったように使用し、thinkよりも信頼・願いのニュアンスが伝わります。
verb [with object] [with clause] hold (something) as an opinion; think or suppose:
I believe Apple will launch a new service in this year.
私は、アップルが今年中に新しいサービスを開始すると考えている。
Mr. Mark, I believe?
マークさんですね?
guess
/ ɡes/
名詞
他動詞
自動詞
ニュアンス
口語的なシーンでの「考える」
解説
guessは元々「推測する」の意です。 そこから派生して、「考える」という意味も持ちますが、極めて口語的な言葉であるため、文章やプレゼンなどでは注意が必要です。 thinkとのニュアンスの違いとしてはguessは「なんとなく考える」という意味合いです。なので例えば 「I guess it will sunny tomorrow. = It will sunny tomorrow, I guess.(明日はたぶん晴れでしょう。)」 においては、確かな推論ではなく、軽く・なんとなくそう思っているニュアンスを含みます。
verb [with object] (I guess) informal used to indicate that although one thinks or supposes something, it is without any great conviction or strength of feeling:
ー オックスフォード英英辞典より引用
例文
I think this black one is much better for tomorrow's meeting. - Yeah, I guess so.
verb [no object] (reflect on/upon) think deeply or carefully about:
ー オックスフォード英英辞典より引用
例文
He reflected on his past career.
彼は自身のこれまでのキャリアについてじっくりと振り返ってみた。
I often reflect on how hard it is to work in different cultures.
異文化の中で働く事がいかに難しいことかつくづく思うことがある。
take into account
/ -/
フレーズ
ニュアンス
一つの軸として考慮に入れる
解説
意味としてはconsiderと近く、「考慮に入れる」となりますが、ビジネスシーンをはじめ様々なオフィシャルシーンでの使用が非常に多い熟語です。 account単体では「勘定、銀行預金口座」等の意をもつため、 「take(入れる)into(~に)account(計算)」という事で、「考慮に入れる」という意味になります。 また、同義語としてtake into considerationもあり、こちらも頻繁に使用される熟語です。
phrasal verbs take something into account (or take account of) consider a specified thing along with other factors before reaching a decision or taking action.
ー オックスフォード英英辞典より引用
例文
You have to take into account the opinions from citizens too, before reaching a decision.