「賢い 」英語のニュアンスの違い
smart, clever, wise, bright, intelligent, intellectual

「賢い」を意味する英語も smart, clever, wise, bright, intelligent, intellectual など様々です。 日本語にすると同じ意味でも、英語では細かいニュアンスの違いで表現が大きく変わります。 一つ一つの英語のニュアンスの違いを理解して、ネイティブの感覚に近づきましょう。

目次

単語 ニュアンス
smart 頭が良い(特にアメリカ英語)
clever 要領が良い(特にイギリス英語)
wise 分別がある
bright 光るものを持っている(口語的)
intelligent 知的な(フォーマル)
intellectual 知性の高い(フォーマル)

/ smärt/

  • 形容詞

ニュアンス

頭が良い(特にアメリカ英語)

解説

smartとcleverは「賢い」を表す単語として一般的に広く知られています。
この二つを比較しながらそのニュアンスを覚えると便利でしょう。
smartは頭がいい、知能が高いというニュアンスです。「Smart Phone(スマホ)」でも知られているように、性能、性質の高さを示しています。
また、smartは特にアメリカ英語において使用されます。基本的に良い意味で使用される単語ですが、スラングとして「smart-ass(知ったかぶりの、知識をひけらかした)」という嫌味も使われることがあります。
日本語で使われる「スマートなやり方、スマートな人(おしゃれ、要領がいい)」等の言い方は、イギリス英語で時々使われます。しかし、どちらかというとこれはcleverのニュアンスに近いでしょう。
非常に一般的な単語で、シーンを問わず様々な場面で耳にするでしょう。

adjective
Informal having or showing a quick-witted intelligence:
(of a person) clean, neat, and well-dressed:
(of clothes) attractively neat and stylish:
(of a thing) bright and fresh in appearance:
(of a person or place) fashionable and upscale:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

I was smart enough to wait for a month.

一か月待った自分は賢かった。

My son is a so smart kid, I can't wait for his future.

息子はとても賢くて、将来が楽しみだ。

/ ˈklevər/

  • 形容詞

ニュアンス

要領が良い(特にイギリス英語)

解説

cleverは「賢い」を表す単語として一般的です。類義語のsmartと比較しながら細かいニュアンスを理解しましょう。
cleverは頭の回転が速い、要領がいいというニュアンスです。何かを学んだり、理解するスピードが速いことを指します。そのため、単純な学力とはまた別の域を表します。
また、cleverは特にイギリス英語において使用されます。たまに、「ずる賢い」という嫌味な意味合いで使用されることもあります。そして、イギリス英語におけるジョークとして馬鹿な事をした際にあえてcleverという時もあります。言葉遊びの一種のため、会話における文脈等に注意して使用しましょう。
単語としては非常に一般的で、シーンを問わず様々な場面で耳にするでしょう。

adjective
(cleverer, cleverest) quick to understand, learn, and devise or apply ideas; intelligent:
skilled at doing or achieving something; talented:
showing intelligence or skill; ingenious:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

He made a clever excuse to run away from me.

彼は、私から逃げるため巧妙な言い訳をした。

'When I got to the market I found I'd left my wallet at home.'' - ''Oh, That was clever!''

「市場に着いてから財布を忘れたことに気付いたの。」ー「あら!それは馬鹿だねえ。」

/ wīz/

  • 形容詞

ニュアンス

分別がある

解説

wiseは「賢い」を表す単語ですが、そのニュアンスは分別がある、判断がいいです。
「sensible(思慮のある、分別がある)」を同義語ともされ、似た意味合いを表します。
wiseでは、これまで得た経験や知見を基に、適切な判断やアドバイスができるという意味を表します。「思慮深い」等と訳されることも多いでしょう。
そのため、使用される対象も大人や目上の人に使われることが多いです。
単語としては一般的ですが、やや堅めなイメージもあり、オフィシャルな場面でよく耳にするでしょう。

adjective
having or showing experience, knowledge, and good judgment:
responding sensibly or shrewdly to a particular situation:
[predicative] having knowledge in a specified subject:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

You made a wise decision not to go to the bar last night.

昨日バーに行かなかったのは賢い判断でしたね。

I don't believe that would be a very wise move.

私はその行動は賢明だとは思わない。

/ brīt/

  • 名詞
  • 形容詞

ニュアンス

光るものを持っている(口語的)

解説

元々「明るい」という意味をあらわすbrightは、派生して「賢い」という意味も持ちます。
元の単語の意味からもイメージできるように、光るものを持っているというニュアンスです。理解力や学習能力など、何かセンスの高いものを持っていることを表します。
また、brightを強調した言い方として「brilliant(素晴らしい、優秀な)」という単語もしばしば使われます。
どちらかというと、口語的でカジュアルなシーンでよく耳にするでしょう。

adjective
(of a person, idea, or remark) intelligent and quick-witted:
Giving an appearance of cheerful liveliness:
(of someone's future) likely to be successful and happy:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

He was an incredibly bright child.

彼は信じられない程賢い子供だった。

Does anyone have a bright idea to help him?

誰か、彼を助けるためのいいアイデアないか?

/ inˈteləjənt/

  • 形容詞

ニュアンス

知的な(フォーマル)

解説

Intelligentは日本語「インテリ」でも知られているように、「賢い」を表す一般的な単語です。
日本語で使われる意味と大きな違いはなく、知能が高い、知的なというニュアンスを表します。頭脳レベルが高く、理解のスピードや発想力に長けていることを指します。
細かいニュアンスはsmartと似ていますが、smartは使い分けによらず広い意味で「賢い」を表す単語として使われるのに対して、intelligentはどちらかというと特定的に使われます。
また、intelligentの方が堅いイメージがあり、オフィシャルな場面や文面などでよく耳にする単語でしょう。

adjective
having or showing intelligence, especially of a high level:
(of a device, machine, or building) able to vary its state or action in response to varying situations, varying requirements, and past experience.

(intelligence)
The ability to acquire and apply knowledge and skills:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

I think you cannot have an intelligent conversation with him.

彼とはレベルの高い話が出来ないと思うよ(知的な会話)。

Is there any intelligent life on other planets?

他の惑星には、知的生命体はいますか?

/ ˌin(t)əˈlek(t)SH(o͞o)əl/

  • 名詞
  • 形容詞

ニュアンス

知性の高い(フォーマル)

解説

intellectualは「賢い」を表す単語です。しばしば、intelligentと類義語として扱われますが、細かなニュアンスの違いがあります。
両単語を比較すると、intelligenceが「知能」であるのに対して、intellectualは「知性」であると言えます。どちらも知力が高いことを指していますが、intellectualは人間の特性であり、動物にはないです。例えば、「知能が高いサル」とは言いますが、「知性が高いサル」とは言いません。また、近年発展を遂げるAIと区別されるのも「intellect(知性)」でしょう。
このように、抽象的、創造的思考が出来ることをintellectualということが出来ます。
単語としては堅いイメージがあり、オフィシャルな場面や文面などでよく耳にするでしょう。

adjective
relating to the intellect:
possessing a highly developed intellect:

(intellect)
the faculty of reasoning and understanding objectively, especially with regard to abstract or academic matters:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

He has a great intellectual ability.

彼は素晴らしい知的能力を有している。

Every human being has intellectual creativity.

全ての人間は、知的創造力を持っている。

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