「ほとんど、ほぼ 」英語のニュアンスの違い almost, almost all, nearly, mostly, most
「ほとんど、ほぼ」を意味する英語も almost, almost all, nearly, mostly, most など様々です。
日本語にすると同じ意味でも、英語では細かいニュアンスの違いで表現が大きく変わります。
一つ一つの英語のニュアンスの違いを理解して、ネイティブの感覚に近づきましょう。
目次
単語
ニュアンス
almost
90%以上のほとんど(副詞)
almost all
90%以上のほとんど(形容詞的用法)
nearly
80%以上のほとんど(副詞)
mostly
50%以上のほとんど(副詞)
most
50%以上のほとんど(形容詞)
almost
/ ˈôlˌmōst/
副詞
ニュアンス
90%以上のほとんど(副詞)
解説
否定的な意味の「ほとんど」です。限りなく近いけど100%ではないという意味になります。例えば 「I almost missed my bus.(もう少しでバスを乗り過ごすところだった。)」 は、結果的にはバスに乗ることができたというニュアンスになります。believe, hear, want, afraidなどの感情を表すものに対してはnearlyよりalmostを使用する傾向があります。
adverb not quite; very nearly:
ー オックスフォード英英辞典より引用
例文
I am almost 26 years old.
私はもうすぐ26歳です。(実際はまだ25歳)
I’ve almost finished my work.
仕事はもうほとんど終わっています。
almost all
/ ˈôlˌmōst ôl/
フレーズ
ニュアンス
90%以上のほとんど(形容詞的用法)
解説
almostを形容詞的用法で使いたい場合はalmost all が使えます。 「almost all population(人口のほぼ全て)」はalmostは形容詞のallを修飾しているので文法的にOKですが、「almost population」は名詞のpopulationを修飾しているのでNGです。同じ形容詞でmostも同様の使い方をしますが、mostは50%以上であるという意味に対し、almost all は90%〜99%の割合である場合に使います。
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ー オックスフォード英英辞典より引用
例文
Almost all students have a smart phone.
ほとんどの学生はスマホを持っている。
Almost all of our businesses increased sales.
ほぼすべての事業が売上を伸ばしました。
nearly
/ ˈnirlē/
副詞
ニュアンス
80%以上のほとんど(副詞)
解説
近いけど到達していないという意味になります。very nearly = almost がほぼ同じ意味になります。数表現やhit, jump, knockなど瞬時の動作はalmostよりもnearlyを使用する傾向があります。
adverb Very close to; almost: Closely:
ー オックスフォード英英辞典より引用
例文
The construction is nearly completed.
建設工事はほぼ完成した。(実際はまだ完成していない)
I usually go home for lunch. Not always, but nearly always.
私は昼食のために家に帰ります。いつもではないですが、ほとんどいつもです。
mostly
/ ˈmōs(t)lē/
副詞
ニュアンス
50%以上のほとんど(副詞)
解説
肯定的な意味合いの「ほとんど」です。50%以上であるという意味です。例えば「I mostly drink beer.」は「I usually have beer when I drink. (私はお酒を飲むときはほとんどビールを頼む。)」のように言い換えることができます。
adverb as regards the greater part or number: usually; generally: