「弁護士 」英語のニュアンスの違い
lawyer, attorney, solicitor, barrister

「弁護士」を意味する英語も lawyer, attorney, solicitor, barrister など様々です。 日本語にすると同じ意味でも、英語では細かいニュアンスの違いで表現が大きく変わります。 一つ一つの英語のニュアンスの違いを理解して、ネイティブの感覚に近づきましょう。

目次

単語 ニュアンス
lawyer 法に関わる人
attorney 法廷弁護士
solicitor 事務弁護士〔英〕
barrister 法廷弁護士〔英〕

/ ˈloiər/

  • 名詞

ニュアンス

法に関わる人

解説

lawyerは法律に関わる全ての人を表す全般的な言葉 で、具体的には弁護人・弁護士・法律研究家・検事などを表し、弁護資格を持つ人から持たない人まで幅広く表すことができます。特に法廷に立たなく、クライアントを持っていない人でもlawyerに含むことが可能です。

noun
a person who practices or studies law; an attorney or a counselor.
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

After experiencing that tragic incident, I decided to become a lawyer.

あの悲惨な事件を経験して、私は弁護士になろうと決心した。

From this spring, I will start to work as a lawyer for the IT company.

今年の春から、私はそのIT企業で弁護士として働き始める。

/ əˈtərnē/

  • 名詞

ニュアンス

法廷弁護士

解説

attorneyは正式にはattorney-at-lawといい、 実際に法廷に立ち、訴訟を行う人を指します。具体的な違いとして、アメリカでは法化大学院で法律を学んだ後、bar examinationという州毎の司法試験を受けて合格した人が正式にattorneyとなり、法廷で弁護を行うことが出来ます。

noun
A person appointed to act for another in business or legal matters.
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

He is regarded as the best attorney in Japan when it comes to that kind of case.

その類の事件に関しては、彼は日本一の弁護士と言われている。

After consulting with our attorneys, we will contact you regarding how we are going to proceed.

弁護士と相談した上で、今後の方針に関するご連絡を差し上げます。

/ səˈlisədər/

  • 名詞

ニュアンス

事務弁護士〔英〕

解説

solicitorはイギリスで使われる言葉で法的な事務処理のみを行う事務弁護士 のことを指します。 現在は弁護に関わる業務の二分化はなくなりつつありますが、イギリス英語ではこのsolicitorと下記のbarristerで本来表す意味は少し違ってきます。solicitorは、行政機関への提出文書の作成、各種契約書の作成等も幅広く行う法律専門職とされています。また、solicitorは実際に依頼人と直接に面談し、関係者と調整を図る立場です。

noun
[North American] a person who tries to obtain business orders, advertising, etc.; a canvasser.
[North American] the chief law officer of a city, town, or government department.
[British] a member of the legal profession qualified to deal with conveyancing, the drawing up of wills, and other legal matters.
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

He is admitted to practice as a solicitor.

彼は事務弁護士としての開業を承認される。

Ms. Kato was appointed as a solicitor general in 1970 and has been in the position for almost 20 years there.

加藤さんは、1970年に事務総長に任命され、そこで約20年間、その職に就いている。

/ ˈberəstər/

  • 名詞

ニュアンス

法廷弁護士〔英〕

解説

barristerは上記にある通り、イギリス英語で実際に法廷に立って弁護活動を行う専門職 のことを指します。依頼人とsolicitorによる調整、計画をもとにbarristerが実際に法廷に立ち訴訟に移行していくという流れです。

noun
chiefly British a lawyer entitled to practice as an advocate, particularly in the higher courts. Compare with attorney, solicitor.
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

The highlight of the drama is the eloquent and humorous courtroom battle between the two barristers.

そのドラマの見どころはその二人の法廷弁護士同士の雄弁かつユーモアのある法廷バトルである。

It was not that hard to be a barrister in England in the era.

当時のイギリスでは、法廷弁護士になるのはそれほど難しいことではありませんでした。

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