「叱る 」英語のニュアンスの違い
scold, tell off, reprimand, yell

「叱る」を意味する英語も scold, tell off, reprimand, yell など様々です。 日本語にすると同じ意味でも、英語では細かいニュアンスの違いで表現が大きく変わります。 一つ一つの英語のニュアンスの違いを理解して、ネイティブの感覚に近づきましょう。

目次

単語 ニュアンス
scold 子供に叱る
tell off 叱る(口語的)
reprimand 叱責する
yell 怒鳴る

/ skōld/

  • 名詞
  • 他動詞
  • 自動詞

ニュアンス

子供に叱る

解説

scoldは「叱る」を表す最も一般的な単語です。
特に親や先生などが子供を叱る際に使います。子供が何か悪さをした際などに、親が説教することを表しています。そのため、日本語の「叱る」に最もマッチしているのはこの単語でしょう。
単語としては、どちらかというと堅いイメージがあります。類義語としては「lecture(説教する)」という単語があり、両単語とも上の立場から下の立場へという方向性があるという点が特徴です。
単語としては非常に一般的ですが、オフィシャルなシーンや文面などで耳にする単語でしょう。

verb [with object]
remonstrate with or rebuke (someone) angrily:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

Do not scold the baby, but simply and firmly say ''no''.

赤ん坊は叱りつけないで、ただ「駄目だよ」って言えばいいじゃない。

His voice was stern, just kind of scolding.

彼女の声はとっても怖く、叱るときのそれだった。

/ -/

  • フレーズ

ニュアンス

叱る(口語的)

解説

tell offは「叱る」を表すフレーズですが、scoldの口語的な表現と覚えておくと便利でしょう。
日常会話などでは、tell offが使われることが多いです。カジュアルな表現のため、オフィシャルな場面などでは使わない方が良いでしょう。
また、scoldでは子供に対してという限定でしたが、tell offは子供にも大人にも使用します。カジュアルに使われるフレーズなため、表現の縛りやニュアンスは緩く捉えられます。
「叱る」をカジュアルに表すフレーズやスラングは他にもあり、以下に例を示します。


  • ''chew someone out''→「ガミガミと叱る」を表すスラング

  • ''give someone a talking-to''→「叱る、注意する」を表すカジュアルな表現、遠回しな言い方

  • ''kill someone''→「怒る、叱る」を強調するカジュアルな言い方

これらの中でも、tell offは日常会話において最もよく使用されるフレーズで、しばしば耳にするでしょう。

phrasal verb
​(informal) to speak angrily to somebody for doing something wrong:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

I was one of those kids who was always getting told off at school.

私は、学校でいつも先生に叱られているような生徒だった。

I got told off by my mum last night because I fell asleep while watching YouTube with all the lights on.

昨夜、部屋の電気をつけっぱなしでYouTube見ながら寝落ちしてしまって母親に怒られたよ。

/ ˈreprəˌmand/

  • 名詞
  • 他動詞

ニュアンス

叱責する

解説

reprimandは「叱る」を表す単語ですが、叱責する、注意するというニュアンスが最もわかりやすいでしょう。reprimandは子供でなく、大人に対して叱る際に使用される単語です。
また、オフィシャルに(遊びでなく)叱るという意味合いが含まれているため、職務上の怠慢や無責任な行動、規則違反などビジネスシーンでの使用が殆どになるでしょう。
単語としては堅いイメージがある単語ですが、職場などにおいてよく使われる単語なので覚えておくと便利でしょう。

noun
a rebuke, especially an official one.

verb [with object]
rebuke (someone), especially officially:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

I was reprimanded by my manager today.

今日私は上司に叱られました。

The sergeant reprimanded him for failing to do his duty.

軍曹は、彼が職務を遂行できなかったことについて叱責した。

/ yel/

  • 名詞
  • 他動詞
  • 自動詞

ニュアンス

怒鳴る

解説

yellは元々「大声で叫ぶ、怒鳴る」という意味を持ちます。そこから派生して、「叱る」とも訳されることがあります。
特に、怒っている際、興奮している際、恐怖を感じる際などに大声を挙げるという意味なため、「叱る」においては怒鳴って叱るというニュアンスを表します。
ただただ叫ぶ、怒鳴るという状況を表す場合もありますが、どちらかというと何かを伝える、教えるという「叱る」の感情も含まれるため、前後の文脈に注意して理解する必要があります。
使う対象としては、子供にも大人にも使用されます。一般的な単語なため、シーンを問わず様々な場面で耳にするでしょう。
※和製英語の「エール」はその意味で使用することはほとんどないため、注意が必要です。

verb [no object]
give a loud, sharp cry:

noun
a loud, sharp cry, especially of pain, surprise, or delight; a shout.
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

The manager yelled at him during the meeting.

部長はミーティング中に彼に怒鳴った。

Okay, I got it. You don't have to yell.

はいはい、怒鳴らなくても分かるよ。

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