「含む 」英語のニュアンスの違い
contain, include, embrace, involve

「含む」を意味する英語も contain, include, embrace, involve など様々です。 日本語にすると同じ意味でも、英語では細かいニュアンスの違いで表現が大きく変わります。 一つ一つの英語のニュアンスの違いを理解して、ネイティブの感覚に近づきましょう。

目次

単語 ニュアンス
contain 物理的に何かを含む
include 追加要素として含む
embrace 全体の一部として含む
involve 主要な部分として含む

/ kənˈteɪn/

  • 他動詞

ニュアンス

物理的に何かを含む

解説

containはその中に物理的に何かが含まれているというニュアンスを表します。
日本語でも「コンテナ(container)」は「入れ物、容器」を指します。そこからも想像できるように、containではその中に何か物体が入っている様子を表しています。例えば、ビールとアルコールだと、
「A beer contains alcohol.(ビールにはアルコールが含まれます。)」
また、物質的なこと以外でも文章等においても使用できます。例えば、
「This letter contains secret information.(この手紙には秘密情報が含まれている。)」

verb [with object]
Have or hold (someone or something) within:
be made up of (a number of things); consist of:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

The thief stole a purse containing a driving license and credit cards.

泥棒は免許証もクレジットカードも入っている財布を盗んだ。

What does this box contain? - This box contains tons of apples.

この箱には何が入っていますか? - 大量のリンゴが入っています。

/ ɪnˈkluːd/

  • 他動詞

ニュアンス

追加要素として含む

解説

includeは何かを構成する1つの要素として含むというニュアンスを表します。
そのため、含まれるものは「サービス料、税金、ホテルの朝食」といったようにメインではないものが多いです。
日常生活においては「○○ included(○○込み)」という文言で表示されている文章やチラシを目にする事が多いでしょう。
containとincludeは使う対象によってはどちらでも文法上正しい場合もありますが、あくまで中に存在することを表現したければcontain、エクストラとして追加されていることを表現したければincludeの原則で覚えておくと微妙なニュアンスを伝えることに役立つでしょう。

verb [with object]
Comprise or contain as part of a whole:
Make part of a whole or set:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

The curriculum in this year includes courses in economics.

今年のカリキュラムには経済学が含まれています。

All of the services are included in the bill.

全てのサービスはお会計に含まれています。

/ ɪmˈbreɪs/

  • 名詞
  • 他動詞
  • 自動詞

ニュアンス

全体の一部として含む

解説

embraceは元々「抱きしめる」という意味を表す単語です。その派生として「(アイデア等を)喜んで受け入れる」という意味を表す場合もあります。受け入れて、自分の中の一部として内包するという意味合いから「含む」という訳され方もされるようになりました。
そのため「含む」を表す表現においては、全体の中の一部としてこんなテーマがあるというニュアンスを持ちます。
アイデアなどにおいては「受け入れる」、物事などにおいては「包含する」と訳されることが多いでしょう。
containやincludeのように物質的なものを対象には使用しませんので注意しましょう。

verb [with object]
Include or contain (something) as a constituent part:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

We hope these regions will embrace this political reform.

こちらの地域の人々がこの政治改革について受け入れてくれることを願います。

This course embraces several different aspects of the economy.

このコースにおいてはいくつか経済学的な側面を包含する。

/ ɪnˈvɒlv/

  • 他動詞

ニュアンス

主要な部分として含む

解説

involveは元々「巻き込む、関わっている」等の意味で知られている単語です。
関連があることを示すこの単語には、「含む」という訳し方もあることを覚えておきましょう。
「Aという親会社の関連会社BはAに含まれている」ように、involveには関わって、含まれるニュアンスがあります。
構成要素として含む、という点でincludeと似ていますが、両者の違いは含む部分の大きさです。
involveでは(含まれる対象によって、そうではない場合もありますが)主要な部分として占める場合が多いです。
そのため、「主だ、主を占める」などと訳されることが多いでしょう。

verb [with object]
(of a situation or event) include (something) as a necessary part or result:
ー オックスフォード英英辞典より引用

例文

The plan involves economic recovery.

その計画は経済復興が主だ。

There have been four traffic accidents involving ABC airline last month.

先月は、ABCエアラインの件も含め4つの交通事故が起こった。

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